PageSpinner Includes の概要
PageSpinner には、作成したファイルを保存する際に、現在の日付と時刻や、ファイルおよびNotebookページからの HTML テキストを、自動的に含める Include 機能があります。このインクルード機能は、HTML タグとよく似た特別の HTML コメントペアで達成されます。HTML タグとの大きな違いは、このコメントペアはファイルを保存する際に PageSpinner で処理され、HTML ファイルに内容を受け渡した後、ブラウザでは無視されることです。
開始と終了のインクルードコメントに挟まれている内容は、あなたが PageSpinner でファイルを保存すると、自動的に更新されます。 このインクルード機能を使うことにより、サイトの複数のページで外観に統一性を保ちながら容易な編集を可能にします。
それに加えて PageSpinner Includes でページが最後に更新された時刻と日付を自動的にスタンプします。
ケーススタディ：Our Company
以下のショートストーリは、 PageSpinner Includes をどのように使ってサイトを如何に簡単にメンテナンスできるようにするか、その方法を説明します。
- 'Our Company'のサイトを立ち上げる
- 1. 最初のとっかかり
- 2. 次の試み
- 3. 最後のアプローチ
1. 最初のとっかかり
我々に、Our Company いう聞いたこともない名前の会社からWebサイトを創る仕事が舞い込んだので、その仕事を受け入れることにしました。我々のやり方は自分達がページに入れたい要素を含む見本のページを創ることから仕事を始めます：
これらの４つの部分を容易に変更できるようにするため、目次以外すべてのセクションに PageSpinner Include ファイルを作ります。先ず Our Company のページを含むフォルダの中に "Includes"という名前の新しいフォルダを作ります。
- ボディの部分；カラー指定を含む
- 本文の部分；最初は何も無い
- 目次ページへのリンク
- Our Company のスローガンを含むページのフッタ
それから、以下の３つのInclude ファイルを作ってInclude フォルダの中に保存します：
最初のとっかかりで作った見本のページからパーツをそれらにコピーします。 Include ファイルを保存するときは、それを Mac テキスト (Mac TEXT)として保存するように設定しておくことは重要です。
アップルスクリプト (AppleScript) メニューに Save selection as Include...項目があります。このメニュー項目はこのようなときのために使います。header.incl には、 BODY タグを含んでいます、そこで、ページの外観を変えるのが容易になります。先ずは素敵なグリーンの背景色から始めてみましょう。
最後にファイル footer.incl はページ最下部に表示されるテキストと終了の BODY タグを持っています。
さてこの Include ファイルが出来上がった時点で、我々はサイトの実際のページを作るのを開始します。先程作った見本のページ から、Include ファイルの中に移動した部分を削除し、それらを Include Comment タグで置き換えます。これらの Include Comment は、PageSpinnerの EditメニューからPaste Include(ペースト(インクルード)...)項目を使ってファイルに挿入します。
Paste Include ダイアログ で include file を選択し、ファイルが挿入されるべき位置にスペシャルコメントタグのペアをペーストします。すべての３つの Include ファイルについてこの作業を終えたら、ファイルに "contact.html" と名前を付けて保存します。 このページは Our Company と連絡を取る方法についての情報を含んでいるものになるでしょう。 さてファイルはどのように見えるでしょうか：
Finder で contact.html ファイルを複製し、それらのコピーを以下のようにリネームします：
- about.html − このファイル は Our Company についての説明です
- products.html − 製品のページ
- contents.html − 目次のページ
ページ contents.html では、ページが最後に保存された日付を表示するInclude comment を追加します。 この Include comment タグは以下のようなもので、これもまたPaste Include ダイアログから挿入できます：
最終更新: <!-- ps_include date="short" --><!-- /ps_include -->我々はこれらの４つのページにコンテンツの中身を追加します。結果として作ったページは以下のとおりです：
なかなかの出来栄えだ、彼等のサイトをプレゼンテーションしに Our Company まで歩いて行きながら思いました。
2. 次の試み
オーケー、気に入った採用だ、彼等はページを見て笑いながら言いました。Our Company の人が言うには：たぶんこの色は全然気に入らない。内容はなかなか良い。しかしちょっと違うものが欲しいんだ。もっとクールで格調の高い見栄えが欲しいんだ。
そこで２回目の試みをすることにしました。我々は Include ファイルを使っているので、すべてのページを変更するのはとても簡単です。 Include ファイルをちょっと変えて、そして次にサイトのすべてのページを差し替えます、各ページについてそれらを別々に編集する必要はありません。
Include Comment を持っている HTML ファイルがエディタで開かれているときに、その Include ファイルを開くには、Include ファイルの名前を選択して、 PageSpinner の File メニューから、Open Selection(選択を開く) コマンドを使用できます。 .
我々はファイル header.incl に会社のロゴを追加し、カラーを変更しました。それからファイル footer.incl には新しいスローガンを追加しました。
PageSpinner のAppleScript メニューには、 Update Includes in Folder...というスクリプトがあります。このスクリプトは指定したフォルダにある全てのファイルでインクルードコメントを含んでいるものを自動的に更新します。
フォルダの中にあった全てのページは新しい外観に更新されました。そして我々は実際のファイルについては なんら 変更する必要はありませんでした − 我々はたった２つの Include ファイルを編集しただけです。
さて出来上がった結果のページを元のものと比較してご覧ください：
最初のとっかかり 次の試み contents.html contents.html about.html about.html products.html products.html contact.html contact.html なかなかの出来栄えだ、彼等のサイトをプレゼンテーションしに Our Company まで歩いて行きながら思いました。
3. 最後のアプローチ
今回のはいっそう気に入ってもらえました。目次のところでひとつだけ問題があります。もっと簡単にサイトを案内できるようにするのが希望です。我々は Include ファイル goto_contents.inclを変更し、目次ページへのリンクを含んでいる 旧いバージョン を 新しいバージョン にして、Update Include Files in Folder...という名前のスクリプトを走らせました。
今回の場合も、ページの中身は何も編集しませんでした。
フォルダの中にあった全てのページは新しい外観に更新されました。そして我々は実際のファイルについては なんら 変更する必要はありませんでした − 我々はたったひとつ Include ファイルを編集しただけです。
さて出来上がった結果のページを2回目のものと比較してご覧ください：
次の試み 最終のアプローチ about.html about.html products.html products.html contact.html contact.html なかなかの出来栄えだ、彼等のサイトをプレゼンテーションしに Our Company まで歩いて行きながら思いました。
PageSpinner Includes のまとめ
うまくゆけば、あなたは PageSpinner Includes のうまい使い方を思いついて、サイトの煩わしいメンテナンスを簡単なものにすることができるでしょう。
あなたが既に自分のサイトを持っているなら、余計な雑用に煩わされているでしょう：あなたはページのどの部分を includes に入れるか決定しなければなりません。include ファイルを作り、Include comments を挿入しなければなりません。この作業で、あなたは PageSpinner の Notebook page 1 〜 9 へ行くキーボードショートカットが便利なものだと気付くでしょう。このショートカットにより、複数のページで作業しながら、複数のテキストフレーズを処理することができます。
PageSpinner Includes を利用する方法についてもっと知りたい方は 索引ページから説明をご覧ください。